シラバス（詳細）

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2019年度
科目名 労働経済論 科目コード 1411 単位数 2
担当者名 元山　啓 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 到達目標 実務経験 　
ナンバリング ※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照
授業のねらい
この授業では、各種の人口統計・労働統計をもとに、わが国の労働市場機構・労働政策、東アジアを中心とする諸外国の労働問題などを、経済学の視点から幅広く概説する。そのねらいは、現代の労働・生活環境を考える契機を受講者に提供することである。
到達目標
・日本と東アジアの人口動態の共通点と相違点を理解する。
・少子化と人口高齢化の因果関係およびそれらの経済的影響や社会的影響を理解する。
・労働市場、労働慣行、働き方などに影響を与える要因を、事例を用いて説明できる。
・わが国の労働環境の現状を認識する。
・マイクロ・レベルとマクロ・レベルの両方の視点から「労働」の意義を考えることができる。
授業内容
1週目 労働経済学と人口学の接点、人口動態の長期サイクル、人口転換モデル
2週目 人口動態統計（人口推計、合計出生率、純再生産率、人口構造など）
3週目 東アジア諸国の人口動態、中国の人口動態と経済成長
4週目 人口と経済成長
5週目 個人と家計の労働供給
6週目 企業の労働需要
7週目 労働力調査と就業構造基本調査、労働力統計の国際比較
8週目 失業の概念、失業に関する諸理論の概要
9週目 労働市場におけるサーチ行動
10週目 景気変動と就業・失業行動
11週目 UV分析、失業とインフレーション＋課題提出
12週目 わが国の労働政策（労働行政）
13週目 人的資源管理(HRM)の現状と課題
14週目 経済グローバリズムと労働（１）：貿易と産業労働
15週目 経済グローバリズムと労働（２）：サービスの国際移動＋期末テスト
16週目 期末テストの返却、講評、追試験等の実施。ただし、やむを得ず15週目までの授業内容を実施できなかった場合は補講授業を行う。
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間
・各週２時間の予習・復習を行うこと。
・予習：次回の授業内容に即して指示された資料を熟読しておくこと。
・復習：各回の授業内容に関する復習問題を通して理解を深めること。
※�〕十�に必要な資料や復習問題はCoursePower上に公開する。��復習問題のポイント解説は毎回の授業の最初に行う。��すべての復習問題の解答は15週目に課題として提出してもらう。
成績評価の方法・基準
・成績は、課題提出（30％）と期末試験（70％）で評価する。
履修上の留意点
・成績評価は、全16週のうち11週以上授業に出席した学生を対象に行う。
・課題の返却と講評は16週目に行う。
・２年生の履修者は第３セメスターから経済学の授業がスタートするが、この授業では、必要に応じて、初歩的な経済学の方法を用いる。
・私語や遅刻で注意を受け、その後改善しない者は、不合格となることがあるので十分注意すること。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。
※CoursePower上にハンドアウトを公開するので、毎回の授業に必要なハン
　ドアウトを各自持参すること。
参考書
河野稠果『人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか』(中央公論新社) 929円
吉川 洋『人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長』(中公公論新社) 821円
太田聰一・橘木俊詔『労働経済学入門』(有斐閣) 1,836円
清家　篤『労働経済（やさしい経済学シリーズ）』(東洋経済新報社) 1,944円