シラバス(詳細)

印刷する
2019年度
科目名 アジア比較文化論 科目コード 1169 単位数 2
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 3年生になって、目標を見失い、無気力になったり、ゲームやパチンコにおぼれたりしている人はいませんか。
 やることが無いなら、中国語にチャレンジしてみてはどうでしょうか。本学では3年生や4年生から新しい外国語を学ぶこともできます。外国語を身につけて、アジアの国々を旅してみませんか。アジアの人々はアナタが日本のどこの大学を出たかなんて全く気にしていません。それよりどれだけ現地の文化を尊重しているかです。言葉が下手でもコミュニケーションを取ることはできますよ。
 専門知識としては経済学的な見方にも触れるのも良いでしょう。結論の妥当性は皆さん自身に判断してもらうしかありませんが、数学的論理の現実への応用は思考の幅を広げるものと期待できます。
 
到達目標
 ビジネスの分野ではアジアの国や地域との交流はますますさかんになっています。一方で、近年の日本は中国や韓国との衝突も増えています。領土・領海をめぐっての紛糾や歴史認識の違いからくる文化摩擦なども絶えません。
 武力によらず、友好関係を達成するにはどうしたらいいのでしょうか。感情的に対立をあおるのではなく、文化の面から平和への道を考えてみませんか。
 見知らぬ隣人は怖いかもしれませんが、理解してしまえばお隣さんです。旅行や留学に出かけ、たどたどしい外国語でもよいから現地の人たちに話しかけてみましょう。
授業内容
1週目 ガイダンス:アジアの中の日本
2週目 文化とは何か―歴史、慣習、言語、宗教、芸術、…
3週目 個人的体験―異文化で生活するということ
4週目 国際交流と相互理解のすすめ
5週目 作法と慣行の差異:マナーや慣行をめぐる文化摩擦
6週目 社会システムと価値観の関連性
7週目 文化と社会・経済との関係
8週目 均衡としての文化―ゲーム理論からのアプローチ
9週目 適応過程としての文化―歴史的・進化的アプローチ
10週目 日本の中の文化摩擦(1):北海道から沖縄まで
11週目 日本の中の文化摩擦(2):「ひとつの日本」という幻影
12週目 経済文化交流のすすめ(1):日中関係の歴史的変遷
13週目 経済文化交流のすすめ(2):日中間の企業文化摩擦
14週目 アジアとのかかわり方を考える(1):地域レベルでの交流
15週目 アジアとのかかわり方を考える(2):地域貿易協定
16週目 期末試験及び解説(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 毎回の授業では、理解しやすいようレジュメを配布します。毎回の講義で課題(小レポート)を提出してもらいます。小レポートは次回講義の最初に返却し、解説を行いますので、自分で書いた内容について良く考えておいてください。
 予習としては、講義終了時に次回のテーマについてキーワードを挙げますので、各人で調べて整理しておいて下さい。復習は講義資料に基づいてわからなかった語句や事例を自分で調べるようにしましょう。
 それぞれに三時間程度を使ってください。
成績評価の方法・基準
平常授業の提出カードと発言と小レポート(40%)。
学期末テストの成績(60%)。学期末テストは論述式で、配布資料及び自筆ノートの持ち込み可。なお、3分の2以上の出席が満たされない場合、受験は認められません。期末試験の結果については、採点が終わり次第掲示しますので、疑問等あれば直接研究室まで確認に来てください。
履修上の留意点
 できるだけ皆さんの意見を発表する場を多くしたいので、発言を求められても、逃げないでください。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特にありません。レジュメを配布します。
参考書
・加藤弘之『「曖昧な制度」としての中国型資本主義』NTT出版、2013
・Ha-Joon Chang, Bad Samaritans, Random House Business, 2008
・青木昌彦/岡崎哲二/神取道宏『比較制度分析のフロンティア』NTT出版、2016
他、適宜紹介しますが、皆さんからも提案があれば教えてください。