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2019年度

科目名	比較企業形態論	科目コード	1408	単位数	2
担当者名	伊藤　昭男	開講セメスター	第3セメスター	開講年次	2年次
授業の方法		到達目標		実務経験
ナンバリング		※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照

授業のねらい: 中国企業を理解するには中国経済の要である国有企業を理解しなければならない。本講義では中国経済の100年の歩みを理解した上で、中国的特色を有する国有企業を学習する。それを通じて、中国経済の現状・課題・特徴を自ら発見する能力を身につけることがねらいである。
到達目標: 中国経済の特徴を理解すること、また中国の国有企業をその特色（欧米、日本との違い）を通じて理解することが目標である。このことを通じて。国際ビジネスが多様な価値観において形成されていることを理解することもまた目標である。
授業内容: 1週目講義の方針、中国理解の難しさ、中国はいかにユニークか、複眼で中国を見る
2週目工業化の20世紀、前近代の市場経済、中国経済トピックス
3週目変貌する国民経済、中国経済トピックス
4週目中華人民共和国の70年、中国経済トピックス
5週目社会主義から資本主義への移行、中国型資本主義の4つの特徴、中国経済トピックス
6週目新たな成長パターンの模索、中国経済トピックス、理解度確認テスト①
7週目社会主義計画経済システムの確立に伴う国有企業体制の創出、非国有企業の生成、中国経済トピックス
8週目国有企業改革の帰結、中央国有企業紹介
9週目三者鼎立の企業構造、中央国有企業紹介
10週目今後の行方、中央国有企業紹介、理解度確認テスト②
11週目国有企業改革のこれまで、中国は「国家資本主義」か、中央国有企業紹介、中国経済トピックス
12週目「国進民退は本当に生じているか、相対的な高賃金、中央国有企業紹介、中国経済トピックス
13週目格差の固定化、極端な分業体制が生む活力、、中央国有企業紹介、中国経済トピックス
14週目企業間の適切な資源配分は可能か、ゾンビ企業とは何か、中央国有企業紹介、理解度確認テスト③
15週目「失われた20年」に学ぶ、国有企業の「退場」はスムーズに実現するか、中央国有企業紹介、中国経済トピックス
16週目理解度確認テストに対するフィードバック（講評等）を実施する。但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講を行う。
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間: 週3時間の予習・復習を行うこと。特にテキストは講義に対応して事前に読んでおくこと。また、重要ポイントの確認および理解が不十分であった点については復習して十分な理解に努めること。
成績評価の方法・基準: 理解度確認テスト（3回を予定）で評価する。
履修上の留意点: ・成績の評価は11週以上授業に出席した学生を対象とする。
・遅刻は原則として欠席扱いとする。
・理解度確認テストについては結果の講評と解説を実施する。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト: 梶谷懐・藤井大輔（編著）『現代中国経済論（第2版）』（ミネルヴァ書房）3200円
（本テキストは「特殊講義Ⅱ（中国社会経済文化論）」と同じテキストを使用します）
参考書: 梶谷懐『中国経済講義』（中公新書、2018年）880円