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2019年度
科目名 経済理論B 科目コード 1160 単位数 2
担当者名 元山 啓 開講セメスター 第6セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
この授業は、ケインズ・モデルおよびIS-LMモデルをすでに理解していることを前提に進める。主な内容は、インフレーションの動学、オープン・マクロ理論、成長理論、景気循環理論、マクロ経済政策の有効性などである。このような多角的な経済学的アプローチを通して、とりわけ、わが国の経済成長に関わる課題解決への論理的な経路を自ら発見することをねらいとする。
到達目標
・日常の経済ニュースを、種々の経済モデルに関連づけて考えることができ
る。
・外生変数や与件の変動が理論的帰結にどう影響するかを概ね洞察できる。
・モデルの結論と現実の事象の不一致が生じる理由を推測できる。
授業内容
1週目 失業とインフレーション(1)フィリップス曲線と労働市場理論
2週目 失業とインフレーション(2)インフレと予想(期待)形成
3週目 失業とインフレーション(3)インフレーションの動学
4週目 オープン・マクロ(1):国際収支、為替市場と資本移動、BP曲線の定義
5週目 オープン・マクロ(2):マンデル=フレミング・モデル
6週目 オープン・マクロ(3):マンデル=フレミング・モデルにおける政策効果
7週目 『一般理論』の動学化とケインジアンの成長モデル+小テスト
8週目 新古典派の成長モデルと成長会計
9週目 貯蓄決定・投資決定メカニズムと経済成長
10週目 内生的成長モデルとその意義
11週目 景気循環と外生的成長モデル
12週目 マクロ経済政策の有効性(1)ケインジアンversus 新古典派
13週目 マクロ経済政策の有効性(2)公債問題と中立命題
14週目 マクロ経済政策の有効性(3)ニューケインジアンの政策理論
15週目 マクロ経済政策の有効性(4)政策当局の行動と政策効果+期末テスト
16週目 期末テストの返却、講評、追試験等の実施。ただし、やむを得ず15週目までの授業内容を実施できなかった場合は補講授業を行う。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
・各週2時間の予習・復習を行うこと。
・予習については、次回の授業内容を予め告知するので、テキストやその他
 の指示された文献を熟読しておくこと。
・復習については、毎週、練習問題を課す。
※予習に必要な補足資料や復習の課題はCoursePower上に公開する。
成績評価の方法・基準
・成績は小テストの平均点(30%)、課題(20%)、期末テスト(50%)で評
価する。
履修上の留意点
・成績評価は、全16週のうち11週以上授業に出席した学生を対象に行う。
・冒頭で記述の通り、経済理論Bは経済理論Aの知識を要するため、経済理
 論Aの履修がない場合、単位修得が困難である。
・私語や遅刻は厳禁。(15分以上の遅刻は欠席扱いとする)
・小テストおよび課題の返却や講評は、原則として小テスト実施および課題
 提出の翌週の授業の中で行う。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。
※テーマごとの講義資料を、適宜、CoursePower上に公開する。それらの資
 料をテキストとして用いるので、指示に従い,必要な資料を授業に持参す
 ること。
参考書
武隈慎一『マクロ経済学の基礎理論』(新世社)2,625円。