シラバス(詳細)

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2019年度
科目名 東アジアの動きA 科目コード 1126 単位数 3
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第1セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 東アジアとは、どの地域をさすのか。この講義では、さしあたり日・中・韓などの東アジア、およびタイ・ベトナム・シンガポールなどの東南アジア諸国をふくむものとして話をすすめます。必要によっては、南アジアのインドやバングラデシュなどもとり上げます。
 この地域が近年の世界の経済成長をひっぱっているのは、みなさんもよくご存知でしょう。東アジアの規模は巨大です。人口はEUの5倍、面積はEUの3.5倍、GDPはEUとほぼ同じです。これから東アジアにさらに膨大な市場が登場することはまちがいありません。
 東アジアはかつて植民地主義によって領土を踏みあらされ、数々の戦火にさらされた哀しい歴史があります。戦争や武力によらないアジアの共存共栄の道は可能なのでしょうか。皆さんも一緒に探してみましょう。
到達目標
1.東アジア各国の歴史的経緯を理解する。
2.地域としての東アジアの相互関係を理解する。
3.経済・社会について学術的背景を持って説明できる。
これらの目標を達成することで、東アジアにおける生活慣習や環境の相違に基づく多様な価値観や世界観の存在を理解できるようにする。
授業内容
1週目 ガイダンス:東アジア地域について学ぶ意義
2週目 東アジアをめぐる国際関係(1):歴史的概観
3週目 東アジアをめぐる国際関係(2):経済発展と国際分業
4週目 東アジアをめぐる国際関係(3):歴史認識の違いと領土問題
5週目 東アジアにおける南北格差(1):途上国の貧困のもつ意味
6週目 東アジアにおける南北格差(2):途上国が貧困から抜け出すには
7週目 東アジアにおける南北格差(3):中国とインドとの比較
8週目 東アジアにおける開発と環境(1):伝統的経済・社会
9週目 東アジアにおける開発と環境(2):開発優先主義のゆがみ
10週目 東アジアにおける開発と環境(3):持続可能な社会を目指して
11週目 東アジアの2つの政治経済体制(1):資本主義及び社会主義の理念と現実
12週目 東アジアの2つの政治経済体制(2):社会主義はなぜ崩壊したか
13週目 東アジアの2つの政治経済体制(3):資本主義の変容
14週目 新たな東アジアの関係構築に向けて(1):中ロ関係と日本
15週目 新たな東アジアの関係構築に向けて(2):一帯一路構想と日本
16週目 期末試験及び解説(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 毎回の授業では、理解しやすいようレジュメを配布します。毎回の講義で課題(小レポート)を提出してもらいます。小レポートは次回講義の最初に返却し、解説を行いますので、自分で書いた内容について良く考えておいてください。
 予習としては、講義終了時に次回のテーマについてキーワードを挙げますので、各人で調べて整理しておいて下さい。復習は講義資料に基づいてわからなかった語句や事例を自分で調べるようにしましょう。
 それぞれに三時間程度を使ってください。
成績評価の方法・基準
 平常授業における毎回の発言と小レポート(40%)。
学期末テストの成績(60%)。学期末テストは論述式で、配布レジュメ及び自筆ノートの持ち込み可。
 なお、試験受験資格は開講回数の2/3以上の出席とし、それ以下の場合は受験を認めません。
 期末試験の結果については、採点が終わり次第掲示しますので、疑問等あれば直接研究室まで確認に来てください。
履修上の留意点
できるだけ皆さんの考えを聞く機会を多くしたいので、
発言を求められても逃げないでください。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。参考資料を配布します。
参考書
・三重野文晴/深川由起子 編著『現代東アジア経済論』ミネルヴァ書房、2017
・平川均/石川幸一/小原篤次/小林尚朗 編著『東アジアのグローバル化と地域統合』ミネルヴァ書房、2007
・イアン・ブレマー『自由市場の終焉』、日本経済新聞出版社、2011
・坂田幹男『グローバリズムと国家資本主義』、御茶の水書房、2015
他、適宜紹介しますが、皆さんからも要望があれば提案してください。